モンスターカレンダー

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店主の独り言の最近のブログ記事

この日の予定は天草一周。宇土でR3からR57通称天草街道で天草五橋最初の天文橋を渡る、ここ三角から国道はR266となる。天草五橋の残る四橋を一挙に渡り上島へ、そこから東海岸を快走しループ橋が両側にある瀬戸大橋を渡り下島の玄関口本渡へ。ここからは東海岸の県道で牛深へ。ここは元同僚の故郷だ、彼の話だと橋のない時代は正に僻地、橋が出来て生活が一変したそうだ。ここで土地の人に道を教えていただいた、最初に発せられた言葉は「ばってん・・・」。よそ者の私にとっては感動ものだった、これぞ旅の醍醐味だ。画像は牛深名物ハイヤ大橋。天草半島は奥が深い、大江天主堂を観て帰り道の西海岸サンセットラインは途中ガケ崩れのため通行止、迂回したが道をを間違え一日掛かりの周遊となる。ヘトヘトの状態で宿泊地熊本に着いた。

指宿をスタート、先ずは薩摩半島の突端長崎鼻へ。開聞岳が美しい、戦地に赴く特別攻撃隊の兵士はどんな思いでこの山を見、飛び立って行ったのだろうか。R226で枕崎、野間半島を回り北上、R270市来町でR3に合流し川内(せんだい)市に到着。ここで寿司の昼食。大河川内川を渡り阿久根、出水、水俣を経て宿泊地の日奈久温泉へ到着。失意の種田山頭火がここを訪れた際、日記に「温泉はよい、ほんたうによい・・・」と記した温泉。この旅館は一昔前は一番の格式を誇っていたそうだ。名前のとおり優しい湯に落ち着ける客室だった。

長く海上生活を強いられたため陸に上がっても暫くの間フワフワ感が収まらなかった。宿泊場所を指宿に決め鹿児島をスタート、内陸部の知覧に寄る。町に入るとすぐに「十割そば」の幟が。すぐさまバイクを停め入店、ザル大盛を注文。ダシの色が薄い、気にせずズズッとやる、ううっ、なんだこれは。鯖節で取った出汁であった。大盛を頼んだ事を後悔する。ご主人が私の様子に「関西の方ですか?それじゃあちょっと食べ難いでしょ、醤油を入れて下さい。」と気遣ってくれた。なかなかインパクトの強い出汁であった。これ以来初めて行く蕎麦屋では大盛は頼まない。知覧の特攻平和ミュージーアム?では係の方の説明を聴き涙した、フェリーの中で高倉健主演の映画にもなった「蛍」を読んだせいでもあるのだが。台湾人らしき団体が来ていた、修学旅行には是非ここを訪れて欲しいものだ。画像は特攻前の兵士が過ごした復元された三角兵舎。

さて、沖縄。マリックスラインのフェリーが就航している。鹿児島新港発午後6時、奄美大島・徳之島・沖永良部島・与論島・沖縄(本部港)と巡り那覇港に翌日午後6時40分に到着、ほぼ24時間の船旅だ。長時間の乗船なので個室を予約、定刻に出航。但し条件付。というのは沖縄地方に台風が居座っているためだ。売店で黒糖焼酎と弁当を買い込み船室に入る。与論に入港するころだったろうか、TVのスイッチを入れると高層ビルが炎上している画像が、これが9.11同時多発テロの画だった。友人から沖縄は危ない、引き返した方がいいとのメールが入る。株価も9千円を割り込むだろうとの事。でもどうすることも出来ないのでとにかく沖縄の土を踏もうと決める。しかしこれも出来なかった、忌々しい台風16号は沖縄に居座り続け、結局与論島で台風通過待ちで長時間停泊後、「沖縄へは高波のため着岸できません、よって当船は鹿児島へ引き返します」の船内アナウンスで63時間の船旅は終結した。下船して運賃の払い戻しを受ける際、「ゆっくり休ませてもらい申し訳ないです」と冗談を言ったら「飲食代沢山使ってもらってますよ」と言われた。なるほど黒糖焼酎は3本消費したし弁当も何回食べたのだろう。まあ休養出来たのは間違いない。遠い南の国沖縄は次回の楽しみだ。気を取り直して九州後半へ。画像はクィーンコーラル号船室。

志布志を出発、今日のハイライト日本本土最南端佐多岬へ。最北端とか最南端の付く場所は日本一周等の旅では外せないポイントだ。それだけに駐車場の車両のナンバープレートは様々な所のものがあって楽しい。最北端「宗谷岬まで2,700キロ」の案内板が道路に表示されていた、一ヶ月前K氏と巡った北海道が懐かしく思い出される。岬から佐多岬ロードパークウェイを大泊まで戻り県道でR269、根占、垂水を経て桜島を時計回りに一周する。画像は大正3年の大噴火の恐ろしさを伝える埋没鳥居、この時桜島は大隅半島と陸続きになったそうだ。鹿児島のディーラーでタイヤ交換。雨の北九州和布刈公園の急勾配のコーナーを8耐のマイケル・ドゥーハンのようなスライド走行ができたのは磨り減ったタイヤの所為だった。交換後はバイクの挙動がガラッと変わった。鹿児島一の繁華街天文館で上品に蕎麦と酒の夕食。いよいよ沖縄だ。

延岡は旭化成の町。陸上のスター選手もすっかり地元と溶け合っているらしい。かつてのベラミのような店があるのには驚いた、しかし低料金。例によって幸せなひと時を過ごす。この日の行程は宮崎から鵜戸神宮参拝後、野生馬がいる都井岬から志布志まで。都井岬は生憎の天気でほとんど素通り、絶景岬や灯台の見物はまた次回の楽しみに取っておいた。長距離フェリーの着く志布志では居酒屋のカウンターでまた盛り上がる。殆どのお客は焼酎だ、それも一升瓶を前に置いて。フォーマルな場所では最初は日本酒だが後は焼酎、焼酎らしい。やっぱり九州鹿児島だ。ここでも見知らぬ人達とお唄のお稽古。

門司から県道を少し走りR10で中津、海沿いのR213で宇佐神宮へ。全国八幡宮の総本山。京都岩清水、鎌倉鶴岡、みなここから分霊したもの。なるほど鮮やかな朱の社殿は風格がある。参拝の作法は二礼四泊一礼だとか。参拝をして国東半島を一周、別府で再びR10に合流する。別大マラソンのテレビ中継でおなじみのよく整備された海沿い国道で大分、R197で佐賀関へ。突端の神崎からは四国の佐田岬が一つ島を経て眺望できる、数日前そこにいたのが随分前のように思える。ブランドの関サバ、関アジだが僅かしか離れていない愛媛県八幡浜あたりで水揚げされるものとは異質のものなのだろうか。臼杵、佐伯を経て宿泊地の宮崎県延岡へ到着。

Mullerについて

■石臼挽き手打そば処
(ミュラー)
■代表
大橋 博也
■営業時間
[木~土] 11:30~14:00 17:30~21:00
[日] 11:30~14:00
■定休日
月曜日・火曜日・水曜日
■営業内容
飲食業・蕎麦
■所在地
京都市南区上鳥羽鍋ヶ淵町8-2
■TEL&FAX
075-682-6362
■メールでのお問い合せ
muller@almond.ocn.ne.jp